不動明王の名前の由来

The Origin of the Name "Akshobhya Buddha" (Immovable Buddha)

阿閦仏が住する浄土は、私たちの世界の東方に位置し、「妙喜世界」と呼ばれ、しばしば「喜びの国」と訳されます。このように述べると、まるで異世界の物語のように聞こえるかもしれません。中には、阿閦仏をファンタジーの世界の登場人物のように想像する人もいるでしょう。

遠い昔、妙喜世界には、「大目如来」として知られる仏がおられました。

ある日、大目如来が法を説いていると、一人の僧侶が立ち上がって質問をしました。

「菩薩の道を歩む者にとって、菩薩道を行ずる上で最も重要な実践は何でしょうか?」

仏は答えられました。

「すべての菩薩の実践の中で、最も重要で不可欠なのは、忍耐と寛容の実践である。菩薩が忍耐という強固な鎧を身につけることができれば、逆境や煩悩、特に怒りによって引き起こされる心の乱れを乗り越えることができるだろう。」

この言葉に深く感銘を受けた僧侶は、すぐに誓いを立てました。

「この瞬間から仏陀になるまで、私は一切の衆生に対して怒りの心を起こすことはしない。」

菩薩が菩薩たるゆえんは、最初に菩提心、すなわち悟りへの願望を生起させた瞬間にあるとしばしば言われます。この僧侶が大目如来の前でこの大いなる誓いを立てた時、彼は菩薩の道を歩み始めたのです。

この誓いのおかげで、彼は最終的に「無怒の仏」という悟りを得ました。

経典によると、この僧侶は仏の前で合計八つの大いなる誓いを立て、その最初が、いかなる衆生に対しても怒りの心を抱かないという誓いでした。

会衆の僧侶たちはこの誓いを聞いて、驚きと感嘆に満ちていました。彼らはひそひそとささやきました。

「この僧侶は本当に並外れた人だ。彼の誓いはとても深く、彼の決意は揺るぎない。彼は本当に不動で、怒りがない。」

これらの言葉に触発され、大目如来は彼を称賛しました。

「僧侶よ、そなたは素晴らしい。そなたの道への決意は堅固で揺るぎない。」

そして仏は、彼に未来の成仏を予言しました。

「どれほどの時が経ち、そなたが仏になるとしても、この誓いを破ることはないだろう。ゆえに、今日からそなたは『無怒』(阿閦、不動の者)として知られるであろう。同様に、未来にそなたが成仏した時、その名もまた『無怒』(阿閦)となるであろう。」

これが、怒りによって動じず、憎しみ、逆境、あるいは否定的な状況によって心が揺らぐことのない仏、阿閦仏の名前の由来です。

 

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